京美同活動ノート

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【28日目】冷静に考えたら主人公が男である必要はない件 -「FLOWERS」シリーズ紹介

この記事は、新歓ブログリレー28日目のものとして書かれました。他の新歓ブログはこちらからご覧ください。

 

kuvnlovers.hatenablog.com

 

 

はじめに

この春から大学に入学する人もそうでない人も、すでに28日目になる一連の新歓記事を読み、美少女ゲームの世界の広がりを十分にのぞき見たことだと思います。

 

しかし、これまで紹介された作品はすべて男性が主人公のものでした(多分)。

 

今、「ギャルゲーなんて男がプレイするものなんやから当たり前やん」と思ってしまったあなたのために、今日は主人公、ヒロインがともに女性である作品をご紹介いたしましょう。

 

FLOWERSシリーズ概要

FLOWERSシリーズはInnocent Greyから発売されたFLOWERS春篇・夏篇・秋篇・冬篇の四部作からなる作品群です。

 

PC版と家庭用ゲーム機版がありますが、もともとが全年齢向けの作品なので内容は変わりません。特にNintendo SwitchPS4版では四部作すべてがまとめて1本になったものが販売されているので、そちらがおすすめです。

 

残念ながらPC版ではバラ売りでしか購入できませんが、DMMでダウンロード版が購入できるため入手難易度は非常に低いです。話の展開はすべて繋がっているので、PCでプレイする方は素直に春篇からプレイしましょう。

 

dlsoft.dmm.com

 

FLOWERS 四季 - Switch

FLOWERS 四季 - Switch

  • プロトタイプ
Amazon

 

また、Innocent Greyといえば【19日目】の記事で同社の殻ノ少女シリーズが紹介されましたが、本シリーズでは登場人物が死ぬようなことはありませんのでご安心ください。とはいえ、ただ生ぬるい平和が続くだけの作品というわけでもありませんが・・・・・・

 

FLOWERS春篇紹介

ここからは主に春篇の紹介をしていきます。まずはあらすじの紹介です。

 

あらすじ

物語はある少女が全寮制でミッション系の女子校に入学するところから始まります。

 

この主人公の女の子がなかなか一筋縄ではいかない子で、人目を惹く容姿を持ちながらも、家庭の環境に問題があり、前の学校ではうまく馴染めなかったせいで、臆病ではにかみ屋な子になってしまっています。

 

そんな彼女は新しい学校で心機一転して友達を作ろうと意気込みます。この学校には生徒が3人1組のルームメイトになる制度があり、ルームメイトとなった生徒と仲良くしようとしますが、内気が災いしてなかなか打ち解けることが出来ません。

 

それでも彼女は趣味の読書や映画鑑賞で培った洞察力を駆使して問題を解決し、周囲からの信頼を得て、ある程度仲良くなります。

 

しかし、"本物の友情"を築くまでには至りません。主人公は"本物の友情"を得ることが出来るのか、そのためにはどういった壁を越えなければいけないのか、そして壁の向こうには何があるのか・・・・・・

 

現実の世界でも、春からの新しい生活に大きな不安を抱いている方も少なくないはずです。この作品がそういう人たちの助けになるとは言いませんが、友情あるいは恋愛が一朝一夕にはいかないことを心掛けておけばきっと大事故は防げるでしょう。

 

大事故を起こして大学に顔を出しづらくなり、そのままフェードアウトしてしまう例もありますから。

 

これは先輩からの忠告だと思って聞いておいた方がいいです。特に男子校上がりの諸君。

 

おすすめポイント

BGM

本作も同社の殻ノ少女シリーズの音楽を担当したMANYO氏が担当しています。19日目の記事でも言及があったように、氏の音楽は非常に素晴らしいです。以下のサイトで春篇のBGMが視聴できるので、是非聞いてみてください。

 

mora.jp

 

ちなみに、春篇のタイトル画面のBGMは"カラー"です。筆者のお気に入りは"Afternoon Tea"と"心に秘めた愛"です。

 

主人公がスケベ    

先述の通り主人公はシャイで内気な女の子なのですが、そのくせやたらとスケベです。

 

例えば、作中で春の恒例行事、身体測定が行われるのですが、プレイするこっち側だけでなく主人公まで鼻息荒く興奮してしまうのでてんやわんやです。


さらに舞台となる学園の設定までもが主人公のスケベを増長させています。特に学園の体育の授業がすべて〇〇〇という設定には思わず「そんなんありかい」とツッコんでしまうことでしょう。


ちなみに春篇・夏篇・秋篇ではそれぞれ主人公が異なりますが、みんなスケベですので悪しからず。

 

メガネ

この作品には素晴らしいメガネっ娘が登場します。なので某日常系4コマに登場する1人だけ遊園地に行けなかったり大学に落ちまくったりするあのメガネに萌える人、メールアドレスがmeganekkogekilove@~で始まる人はプレイするべきです。


あんまり具体的に書くとネタバレになるので詳細は控えますが、本作のメガネっ娘は某関西弁のいいんちょ某緑髪の看護婦のような名だたるメガネっ娘諸先輩方の残留思念を持つメガネっ娘なのです。

 

メガネっ娘の経験が浅い人はもしかしたら、本作の彼女を悪いメガネっ娘だと思ってしまうかもしれません。しかし、彼女はいいメガネっ娘です。メガネっ娘の道に入門するためにこれだけは忘れないように。

 

ちなみに英語でメガネっ娘が好きだと言いたいときは"I love girls with glasses!"と言えばいいので、大学の英語の初回授業で自己紹介をするときの参考にしてください。

 

その他

本シリーズは声優陣も豪華です。深夜アニメで活躍する名塚佳織さん、佐倉綾音さん、洲崎綾さんなどの有名声優がメインキャラクターの声優を務めています。


イラストに関してはDMMの商品販売ページでサンプル画像がたくさん確認できるので詳しくは書きませんでしたが、非常に良いです。

 

dlsoft.dmm.com

 

筆者はそういう病気なのでメガネっ娘が眩しすぎてほかの子が見えないようになってしまっていますが、他の登場人物もいい感じですからみなさんの正常な目でしっかり確認してあげてください。


また、本・映画好きの登場人物が多いので、有名文学作品や映画の言及・引用が豊富に現れます。この作品をきっかけにそれらの作品に触れてみるのも良いでしょう。特に春篇の序盤で登場する『嵐が丘』は英文学の最高峰の一つなので、ぜひ手に取ってみてください。

 

おわりに

FLOWERSシリーズ、いかがでしょうか。

 

今回は春篇を中心に紹介しましたが、これはすでに4本セットで販売されているということと、春篇がうまいこと続編に誘導してくれるということを考慮したためです。1本のボリュームはそこまで多くないので、まずは気軽に始めてみてください。

 

また、本文ではあえて百合という言葉を使いませんでしたが、本作のジャンルは「百合系ミステリィADV」となっています。百合とは本作のように少女同士の恋愛を描いた作品ジャンルのことですが、美少女ゲームのジャンルとしてはそこまで数多く出ているわけではありません。

 

とはいえ、本作は一般的な美少女ゲームと同様のシステムなので、初めてプレイする作品としてもおすすめできます。

 

最後にプレイに関してちょっとしたアドバイスをさせてください。本作は「百合系ミステリィADV」というジャンル名の通り、基本的に各章ごとに推理パートがあります。

 

しかし、正直に言って謎解きの難易度調整は微妙です。ヒントなしで解けないような問題もあるので、そういうときは選択肢しらみつぶしで進めてしまって構わないと思います。推理パートに入ったらセーブをお忘れなきよう。

 

記事は以上となります。ここまで読んでいただきありがとうございます。本作品をプレイし終えた方は同好会に入って感想をお聞かせもらえたら幸いです。