京美同活動ノート

京大美少女ゲーム同好会のブログです。週1より早いペースでの更新が目標です

【4日目】美少女ゲームの曲に秘めたる力

この記事は、冬のブログリレー4日目(4回目)のものとして書かれました。他のブログはこちらからご覧ください。


kuvnlovers.hatenablog.com

 

 

こんにちは、オタク文化に初めて触れてから1年とちょっとを過ごした京美同のいろえんぴつ(@RNzki3KmgE6taFH)です。

 

まずは、今年のNFで京美同の会誌をお買い上げいただいた方々、ありがとうございます。行けなかった方々は今年の冬コミでも販売しますので、都合があえば来てくださると非常に喜びます。それでも行けないという方たちはこのブログの愛読者となっていただきたいです。

 

1章 筆者が美少女ゲームにハマったきっかけ

ここで、みなさんに質問があります。みなさんは、どういったきっかけで美少女ゲームの沼にハマりましたか? 

 

私は、とあるVtuberの切り抜きからすべてが始まりました。

それまで私は、アニメ好きではあったものの、ただ見るだけで、グッズ等を買うのはオタクの領域であり、自分とは程遠い世界だと考えていました。また、当時は美少女ゲーム=エロゲ=抜きゲという観念があったのもオタクの世界を避けてた原因かもしれません。こんな私に趣味と言える趣味はなく、コロナ渦というのもあり1日1日を無駄に過ごしてました。

 

そんな時、いつも通りYouTubeVtuberの切り抜きを見ていると(この時にはVtuberにハマってました。主に個人です。企業勢は主に切り抜きです)、偶然「配信中にエロゲを誤起動してしまう」という切り抜き動画を見つけました。

興味本位でその動画を見てみると、その動画内で流れてきたエロゲのOPに心を奪われてしまいました。アップテンポな曲調、耳に残るメロディー・・・。その時の衝撃といったら一瞬でも忘れたことはありません。

その衝動を保ちつつ私は、そのVtuberが言っていたエロゲのタイトルを頼りに、OPをすぐに調べました。それから押されるがままにそのOPを聞いていくうちに・・・・・・・・秒速で沼に落ちました(笑)

 

沼に落ちたらあとは沈むだけ。私はそのOP以外にも同じエロゲの会社で違う曲も自分で調べて聞いていきました。毎日毎日聞いているうちに、気づいたらゆずソフトさんの『RIDDLE JOKER』を買っていました。

 

2章 曲のメロディーや歌詞に込められた想い

ここからは、自分の体験を踏まえつつ、美少女ゲームのOPやED、主題歌などの持つ力を3曲ほど例を挙げながら説明していきたいと思います。

 

2章1節 『サノバウイッチ』OP 『恋せよ乙女!』

まずは、前述した、自分に衝撃を与えた曲について語っていきたいと思います。

その曲というのは、ゆずソフトから『サノバウイッチ』のOP『恋せよ乙女!』です。実はこれ、未プレイのゲームです(笑)しかし、この曲のイントロのドラムとそこから自然につながるギターの演奏を一度ぜひ聞いてほしいと思います。

 

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聞いてみたらわかると思いますが、ドラムの独奏のあと、ギターが交わり、同じようなメロディーの特徴的な繰り返しがあります。その繰り返しとアップテンポこそが耳に残る力となるのです。

 

次に歌詞を見てみましょう。

ここでポイントとなるのは「悲しみのその先に行くなんて」「心のカケラ」「壊れたカケラ」です。全体的には恋心を歌っているように思えますが、これら3つの言葉により、ただの恋愛ゲーではないと予想できると思います。主人公あるいはヒロインになにか秘密だったり、悲しい結末があるのではないかと妄想してしまいます。

 

2章2節 『WHITE ALBUM2』OP 『届かない恋』

2曲目行きましょう。タイトルにもあるように、2曲目は『WHITE ALBUM2』より『届かない恋』です。

 

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この曲は私のTwitterのフォロワーさんから勧めていただいたものです。

初めて聞いて歌詞に触れた時、私は心を何かに思いっきりつかまれる感覚を覚えました。全体として、どこか切なく、単純な言葉で表せないような、恋愛に悩む気持ちが感じられました。特にサビ部分での、「ぼやけた答えが 見え始めるまでは 今もこの恋は 動き出せない」というのが最も心に来るものがありました。

 

この言葉は、悩みというものが、学生の勉強のようにあらかじめ答えが決まっているわけではなく、自分でどれが正しいのかを選ぶが、その選択の結果は実際に行動してみるまで分からないということを表していると思うのです。つまり、結局どうあがこうが答えは見えないものなので、この恋は決して動き出さないということを言っているのではないでしょうか。

 

2章3節 『はつゆきさくら』OP 『Hesitasion Snow』

最後の曲は、『はつゆきさくら』より『Hesitation Snow』です。

 

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まずこのゲームの物語の全体的な背景として、冬から春へかけての季節の移り変わりが基礎となっています。そのため、最初のゆったりとした曲調が、歌詞の最初の1、2文を過ぎると、ドラムが交わって一気にテンポが速くなります。これが、まさに冬から春へと変わり、桜が芽吹き始めたことを表していて、鼓膜にかなりいいアクセントを残してくれます。

 

それでは歌詞の方にも目を移していきましょう。

全体としてネガティブな言葉が多く、特に前半のサビの「正解のない 選択肢しか 僕に残されていないなら」「落ちていった 純粋な瞳に 映る何もかも 歪んでく」から、まるで純粋な思春期の少年少女の心を何かが濁してしまうということを表しているかのように感じられます。

一方、後半のサビでは「生まれ変わる 心ごと」と少しポジティブな言葉が現れています。ここから、前半の歌詞で述べた、自分の心を濁してしまう何かに対する悩みや苦労が心をさらに圧迫し、それらに対して限界を迎え、もうどうでもよくなって次に進もうと決めた様子を表しているのだと私は思います。

 

おわりに

ここまで、美少女ゲームの中でもかなり有名な作品を取り上げましたが、美少女ゲームの曲の持つメッセージ性やメロディーの価値を知っていただいたなら、うれしい限りです。あとは自分で実際にゲームをプレイしてみることで、その作品のすばらしさに気づくことでしょう。そしてそのまま、どっぷりと沼に浸かっちゃってください。

長らくオタク語りをしてしまいましたが(笑)、ここで書いたことはあくまで私個人の感想です。最後までご覧いただきありがとうございました。