京美同活動ノート

京大美少女ゲーム同好会のブログです。週1より早いペースでの更新が目標です

【5日目】ナンバーワールドへの誘い

この記事は新歓ブログリレー5日目のものとして書かれました。他の新歓ブログはこちらからご覧ください。

 

kuvnlovers.hatenablog.com

 

 

はじめに

初めましての人は初めまして、初めてじゃない人には初めません。大佐(@taisa_two)です。まずは新入生のみなさん、合格おめでとうございます!

 

さて、少し前に京美同も1周年を迎え、私が新歓記事を書くのも2回目になりました。時の流れは早いものですね。ちなみに去年はこんな記事を書きました。

 

kuvnlovers.hatenablog.com

 

そして今回は何を書こうか迷っていたら、締め切り直前になっていました。こうなると事前の下準備や調査が必要な記事などは書けません。ならいっそ、一番詳しいメーカーについて書いてしまおう。

 

ということで、今回は今は亡き美少女ゲームブランド、Lassの主力シリーズだった、ナンバーシリーズを紹介します。

 

ナンバーシリーズとは?

Lassナンバーシリーズとは、「3days -満ちてゆく刻の彼方で-」「11eyes -罪と罰と贖いの少女-」「Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ」およびこれらの関連作品の総称です。名称に含まれている数が全部素数なので、素数シリーズとも呼ばれていました。

 

ナンバーシリーズの作品はどれも、シナリオライターLEGIOん先生をメインライターに起用し、ナンバーワールドと呼ばれる世界観を共有しているのが大きな特色です。まあ実際にはLass作品はある意味全て世界観を共有しているんですが、その中でも作品同士の結びつきが強いのがこのシリーズです。

 

といっても、このシリーズは続きものというよりは「同じ世界を色々な視点から観る」という感じのシリーズなので、どの作品からやっても楽しめる仕様になっています。自分は発売順でプレイしましたが、「3days」と「Liber_7」は割と癖が強いので、敢えて勧めるなら「11eyes」→「3days」→「Liber_7」が安牌かな、というくらいです。

 

このシリーズの特徴、それを一言で表すならやっぱり厨二病患者垂涎の世界観、ということになると思います。実はLEGIOん先生自身はそんなに厨二病を意識しておらず、そのように評価されて驚いていたみたいなんですが、最初の作品からして神秘学やら秘密結社やら、その筋の人ならたまらない要素が散りばめられています。

 

3days -満ちてゆく刻の彼方で-

ということで、まずは2004年に発売されたナンバーシリーズ1作目、「3days -満ちてゆく刻の彼方で-」の話をします。

 

3days -満ちてゆく刻の彼方で-

 

本作はいわゆるループもので、学園一の美少女、柊美柚の殺害事件で幕を開け、同級生の飛び降り自殺、そして主人公が「黒衣の男」と呼ばれる怪人に殺される、という凄惨な3日間を繰り返す作品です。

 

これらの情報からも察されるように、割とグロいシーンもあるのでそっちの気がある人にもおすすめできるかもしれません。そうじゃない人も直接的な表現を回避するモードがあるので安心です。多分

 

さて、本作はまず3日間のループ部分で高い評価を受けています。確かにループするごとに事件の真相や黒衣の男の正体が少しずつ明かされていくのを、ワクワクしながら読み進めた記憶があります。ですが、私はむしろ、「3days」の本領はループを抜けた後、賛否両論の後半部分にあると思っているんですよね。

 

後半部分は作画が若干変だったりシュールだったり、展開が急だったり等々、欠点を上げようと思えばたくさん挙げられると思うのですが、逆に言えばある種の人にとってはそれねじ伏せるだけの "力" を持っているという訳です。

 

かくいう私はこんな記事を書くくらいハマってしまい、これのせいでおかげでその後の美少女ゲームの嗜好に大きな影響が出ました。具体的には厨二病をこじらせてLass沼にどっぷりと……。

 

11eyes -罪と罰と贖いの少女-

続いては「11eyes -罪と罰と贖いの少女-」についてです。本作はコンシューマ化やアニメ化もされており、Lass全体としても代表作といっていい作品です。

 

11eyes -罪と罰と贖いの少女-

 

2008年4月に発売されたので、今年の4月で15周年を迎えますね。最近でもDMM GAMESで配信されている「ミナシゴノシゴト」や「DeepOne 虚無と夢幻のフラグメント」とコラボするなど、根強い人気がある作品です。

 

本作はもう初っぱなから厨二病全開で最高です。まず主人公の駆からして眼帯してますからね。そして突如訪れる「赤い夜」と呼ばれる異世界と「黒騎士」と呼ばれる異形の敵との戦い。その背後にある数百年にわたる因縁——。こういうのが好きな人にはたまらない作品です。

 

ネタバレを避けて他に書けることとしては、曲のかっこよさが随一ですね。主題歌の「Lunatic Tears...」はもちろん、BGMも素晴らしく、特に「玄月落魄」や「劫の眼」あたりは無限にリピート再生してます。

 

また、本作には、冒頭述べたように「11eyes CrossOver」というコンシューマ版と、さらに「11eyes -Resona Forma-」というファンディスクがあります。コンシューマ版にはPC版の「罪と罰と贖いの少女」編に加えて、新規シナリオの「虚ろなる鏡界」編が追加されています。実はこれはプレイできてないのでこれ以上話せないのですが……。PSPXBOX360でしかプレイできないのが悪い。Switch版を出してくれ

 

そしてファンディスクの方は、各キャラのアフターストーリーはもちろんですが、なんと言っても敵サイドの過去編とifストーリーが嬉しい。自分が本作で一番好きなのは敵の方のキャラなので、よい本編の補完になっていたと思います。

 

Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ

最後は現状のナンバーシリーズ最終作であり、Lassの遺作となった「Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ」についてです。

 

Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ

 

本作は「11eyes」の舞台と同じ綾女ヶ丘市で、3日間のループを繰り返す作品です。表面的にはちょうど「11eyes」と「3days」を足して2で割ったような作品で、「Lass 14年の集大成」と銘打っています。

 

本作ですが、「3days」や「11eyes」と比べてマイナーな印象は否めません。なぜかこれだけDL販売がないですしね。まあ中古で1000円以下で買えると思うので入手に支障はないはずです。個人的にはもっと評価されるべき作品と考えていて、これのために別個に記事を書いてもいいくらいに思っています。

 

ネタバレを避けて語れるポイントとしては、まずナンバーワールドの関連用語事典が搭載されているのが、ナンバーシリーズ好きにとって嬉しいポイントです。そしてBGMについては作曲担当の坂本昌一郎先生が「出し尽くした」と述べるほどで、大変かっこよく仕上がっています。

 

また、この作品はLEGIOん先生が「これでようやく全ての駒が揃った」と述べている作品で、今のところ最終作ですけども、むしろ私としてはナンバーシリーズはここからだと思っているんですよ。

 

美少女ゲームの界隈の中でもよく二次創作SSが上がっているところがありますが、ああいった感じで、ナンバーワールドの世界観を使った二次創作が盛り上がってくれると個人的には嬉しいです。まあ、まずは自分で書くべきかもしれませんね。

 

おわりに

ここまでナンバーシリーズについて紹介してきましたが、各作品の好きな部分が後半に集中しているので、なかなか難しいですね。魅力の何分の一かでも伝わっていることを願うばかりです。個人的にはネタバレ全開で語り散らかしたい気分でしたが、新歓記事でやるもんじゃないのでそれはまたの機会に。それまでに皆さんにナンバーシリーズの作品をプレイしていただけるよう祈っています。では、よきエロゲライフを!