この記事は新歓ブログリレー10日目のものとして書かれました。他の新歓ブログはこちらからご覧ください。
はじめに
はじめまして。KowerKointと申します。もうすぐエロゲ歴2年になるようです。
新歓ということなので、私が最も推しているブランドであり初心者のエロゲ入門にも最適なきゃべつそふとの作品を紹介します。
本当は全作品を紹介したかったのですが、処女作の『星恋＊ティンクル』のプレイが記事を投稿するまでに間に合わなかったため省略させていただきます（たぶん4月前半くらいには完走して追記します）。
きゃべつそふとについて
きゃべつそふと は、まだデビューから6年しか経っていない、美少女ゲームの歴史の中ではかなり最近のブランドで、現在も活動が盛んなブランドです。
まだ作品数は少なく小規模ではありますが、プレイヤーを選ぶことなく万人受けする範囲で高いクオリティの作品を届けてくれる非常に良いブランドだと思っています。
それでは早速各作品の紹介に移らせてもらいます。
作品紹介
アメイジング・グレイス
主人公・シュウは記憶を失くし、雪の降る“町”で目を覚ました。 彼はそこをとても奇妙な場所だと思う。
中世の西洋を思わせるアンティークな町並み。 何よりも芸術を重んじる文化的価値観。
そして……町を囲むように閉ざしている、オーロラと呼ばれた巨大な壁。
だがシュウはそんな町の人たちに助けられ、 やがて聖アレイア学院という学び舎で学生たちと豊かな日々を過ごすことになる。
しかしそんな幸せはまたたく間に奪われる。 １２月２５日、原因不明の大火災により町は崩壊の一途をたどった。
誰よりも町を愛するユネは運命の変革を心に期し、 アドベントの初日─１２月２日にまで時計の針を巻き戻す。
─なぜ、破滅は起こったのか？ ─なぜ、何度やり直しても同じ運命を辿るのか？ ─なぜ、これだけ時間を繰り返すことができるのか？
巡り巡る時の回廊。 その果てに待つ世界を知るべく、町というキャンバスに彼らは真実を描き出す。
言わずとしれた名作ミステリーです。 私が現段階で最も高く評価している美少女ゲームでもあります。 伏線の張り方、複雑なトリックの絡み、最後までプレイした後の納得感、どれも高いレベルに洗練されていて最高です。
冬茜トム先生のシナリオはどれもそうなのですが、前半の小シナリオに対する後半の大どんでん返しが凄まじく、プレイすればまたたく間に時間が奪われることと思います。 本気のミステリーシナリオが見たい人におすすめです。
ときどきFANZAでセールをやっています。たまに1999円になるタイミング（観測範囲では2022年は5月と12月にこの価格になりました）があるのでそこが狙い目です。 5000円でも十分なのに2000円で買えるのはバグですよ。マジで。 パッケージ版はプレミアがついているのでコレクターさんは頑張ってください。
あまいろショコラータ
季節は秋。 木々が色付き始めた頃、少年は夕渚町へとやってきた。
少年が最初に出会ったのは、１人でチラシを配るかわいい猫耳のウェイトレスさん。
き、喫茶『セタリア』ですっ。よろしくおねがいしますっ
ウェイトレスさんに案内されて喫茶店に入ると、そこには同じくケモノ耳の女の子たちがいた。 不思議そうにする少年に、彼女たちが困った顔でこう尋ねる。
もしかして、この耳、見えてますか……？
彼女たちの正体は獣人という種族で、耳やしっぽは普通の人間には見えないものだと説明する。 そして秘密を知ってしまった少年は、仲間として一緒に喫茶店で働くことに。
少年は人間と獣人の違いに驚いたり感心したりしながら、今日もケモ耳っ娘たちとともにお仕事をがんばります。
『アメグレ』とは一変、こっちはストレートなキャラゲーです。 メインヒロインは子供っぽい外見がコンプレックスのロシアンブルーの獣人・千絵莉ちゃんと獣人の里出身で無邪気なポメラニアンの獣人・みくりちゃんの2人で、 それぞれしらたま先生と梱枝りこ先生が原画を担当しています。
エピソードは短いですが、ただただヒロインが可愛いので許されます。 マジで千絵莉ちゃんがかわいい。 しらたま先生が原画をやっているカフェゲーという点では『しゅがてん！』もあるのですが、ケモミミワールドを主題においている点で差別化ができます（『しゅがてん！』もぜひ……）。 ケモミミオタクなら触っておいて間違いない作品ですし、ケモミミオタクでなくても現実世界に疲れたら『あまショコ』やって癒やされときましょう。
さくらの雲＊スカアレットの恋
2020年に生きる青年・風見司は、桜の木の下から100年前へタイムスリップを遂げてしまった。 ――帝都・東京。 そこは新時代への希望に満ち、文化の華が咲き乱れた、輝かしき浪漫の都。
そんな帝都でひとり探偵事務所を営む謎の英国女性・所長。 日々金欠にあえぐ彼女のもとで、司は数々の事件に巻き込まれていき……？
枝分かれする彼の運命がたどり着くのは、果たして令和か大正か。
100年の時を超えー 今ここに、桜舞うレトロ・ミステリィの幕が開ける！
冬茜トムによるガチミステリー第2弾。 今度は大正の東京が舞台です。
主題からして推理モノですが、やはり後半の衝撃的展開の連続には圧倒されます。 『アメグレ』とは違ったまた新しい見せ方が入っていてオススメです。 冬茜トム先生は文化的知識の引き出しも凄まじいもので文化的背景の描写やそれを使ったトリックがうまく作られています。 迷ってるなら聖書や中世美術に興味があるなら『アメグレ』、大正文化やタイムパラドックスに興味があるなら『さくレット』をプレイするといいと思います。
あまいろショコラータ２
西洋風の家々が並ぶ町、夕渚町。 少年がケモノ耳の女の子たちと出会い、同じ喫茶店で働くことになったのがこの前の秋のこと。
楽しいクリスマスが終わった翌日、少年は迷子の女の子と出会う。 女の子が探していたのは町では珍しい和風の甘味処。 少年が女の子を送り届けると、店主である彼女の姉に迎えられたが、そこで少年はあることに気付く。
そう、姉妹には立派なうさぎ耳が生えていたのだった！
新たに出会うのは、引っ込み思案な妹と、ちょっとドジなお姉さん。 町で人気のケーキ店『 スイートテイル 』 や、開店したばかりの甘味処『 もちづき 』 でも働くことになって少年は大忙し。
楽しく、穏やかで、にぎやかな毎日を送りながら、今日もケモ耳っ娘たちとともにお仕事をがんばるのでした。
『あまショコ』の続編です。 ストーリーの位置づけ的には前作のノーマルエンドから続いていることになっています。 前作攻略できなかった苺華ちゃんとナナちゃんに加えて新キャラのかぐやちゃんが攻略対象のメインヒロインになります。
苺華ちゃんは獣人社会の権威者の娘らしくしっかりした一面もありつつお茶目なところもあるトイプードル。 ナナちゃんは元気で活発、バイトのレベルを超えたパティシエ能力を備えたアメリカンショートヘア。 かぐやちゃんは引っ込み思案ながらもお姉ちゃんの力になりたいとお店の手伝いを頑張るホーランドロップ。 今作もしらたま先生と梱枝りこ先生が手を組んで最高のカワイイワールドを作っています。
個人的には苺華が攻略対象になっただけで満点です。 やっぱりケモミミゲームはこれほどのふわふわ感があると良いです。 彼女には隠された強烈な一面があるのですが、それも含めて良かったです。
ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world-
フリギア王立ジュエリー・アカデミア──
そこは『意志（ジェム）』と呼ばれる不思議な宝石を研究する学園。主人公ソーマ・ジェイスはアカデミアに眠る『賢者の石』を探るべく、 エージェントとして『クラス・ダイヤ』への潜入を試みる。 しかし……彼が配属されたのは謎の新設学級『クラス・ペガサス』だった。
──素性を隠す外国のスパイ・ソーマ。 ──剣にしか興味のない女子・ベルカ。 ──誰ともつるまない孤高の不良・ヴェオ。 ──獣人にして稀代の才媛・メア。 ──成績も態度も最悪の王子・マークス。 ──唯一まともなクラスの良心・アリアンナ。
ペガサス組に揃ったのは目的も国籍もバラバラな6人の少年少女。 彼らはしばしば反発し合いながらも、やがて世界を脅かす危機に直面することになる。
『石喰い』──
それは、ノヴァ大陸全土を石化せんと迫る謎の災厄。 その最前線に位置した彼らは、元凶の組織《メデューサ》との闘争に巻き込まれていき……？
「いくよみんな──わたし達の全力を、思いっきりぶつけてやろう！」
果たしてソーマはミッションを達成できるのか。 そして、大陸を喰らう石化の脅威に打ち勝つことはできるのか。
世界を羽ばたく意志と絆の冒険譚──ここに輝く
満を持して登場した冬茜トム×しらたま作品。 ジャンル名にはじめて「ADV」がついていないことからも、恋愛要素も意図的にかなり削られていることがわかります（冬茜トム先生が前作までと比べてどのような方針転換をしたかはFANBOX読んでください。語りたいことがここの内容なので何も語れない……）。
世界を石化しようとしている強大な組織に個性バラバラな少年少女が立ち向かうという少年漫画的なストーリーになっています。 異能力バトルのシーンにも力を入れていて盛り上がります。 しかしやはり冬茜トム先生、この作品のストーリーはそれだけにはとどまらない。『アメグレ』『さくレット』と同様、やっぱり後半のどんでん返しはすごいです。
個人的には『アメグレ』『さくレット』の本気ミステリーのほうが好きなのでこの頃の構成をもう一度見たいとは思うのですが、『ジュエハ』も人間ドラマが深くてめっちゃ面白いです。
まとめ
シナリオ重視の冬茜トム作品とケモミミの魅力全振りの『あまショコ』シリーズではジャンルが180度違いますが、どちらも本気で人に勧めたいとてもいいものです。
この春には「きゃべつそふとCafe にかいめ」が開催され、秋には『あまいろショコラータ３』が発売される予定であることがC101で発表されています（現地でこの情報を見たときは感動しました）。 みつきさんのメインヒロイン昇格は嬉しいですし新キャラのコハナちゃんもいいですよね。 しらたま先生は配信であまショコは10くらいまで出したいと言っていたので、ぜひ今後とも癒やしを提供し続けてほしいです()
↑新キャラの名前、キービジュアル、発売予定時期等公式が全然公開していなかったのでとりあえずコミケで自分が獲得した紙袋の画像を貼っておきます。 あまショコチーム、宣伝もっと頑張れ！！！
きゃべつそふとは作品数も少なめでコンプリートしやすく、性癖の敷居も低めな割に美少女ゲームに嵌まり込むのに十分なクオリティを持った、初心者にはうってつけのブランドです。 ぜひ遊んでみてください！
