この記事は新歓ブログリレー13日目のものとして書かれました。他の新歓ブログはこちらからご覧ください。
はじめに
皆さんご入学おめでとうございます。
今回の記事を担当させていただきます「じゃーなる」と申します。私は、本州の西端にある県の大学生で京大生ではありません。しかし、このサークルはそんな私でも全てを受け入れてくれる最高のサークルなので、エロゲに興味があれば是非ともよろしくお願いいたします。
今から鬱ゲーというとんでもないお話をします。今までの方とは大きく趣向が異なりますのでご了承ください。私が考える大前提として
普通の人は微笑ましい恋愛が描かれるゲームを楽しむ
ということが挙げられます。私が今から話す鬱ゲーはこれとは全く逆です。内容が本当に頭おかしいです。普段のエロゲに飽きた方、いつもと違う狂った内容を覗きたい方、鬱ゲーに触れてみたい方は是非覗いてくださいね!
何故入学早々鬱ゲーなんか勧めるのでしょうか。
私が思うに、幸せな気持ちになっている今だからこそ多少の暗いゲームがプレイできます。鬱ゲーが好きな私だって、気分が塞がっている時に暗いゲームをするのは嫌いです。皆さんは今入学という幸せの絶頂期ですので、多少の「スパイチュッ」があってもよろしいのでは? と勝手に思い鬱ゲーを勧めさせていただきました。
ところで鬱ゲーって何やねん?
一昔前、「エロゲと名乗っていたらどんな表現でもできる!」という風潮があり様々なゲームが誕生しました。また、エロゲの中でもビジュアルノベルという分野は選択肢によってシナリオが変わるのですが、複数シナリオの中の一シナリオのせいで鬱ゲーと評価されることもしばしばあります。
そのため、鬱ゲーについてなかなか一つに決められないのです。表現の自由度が高いエロゲを分野ごとに固定するのは難しいのですが、「暗い内容があるゲーム」を鬱ゲーとしておきましょう。この中にも傾向があり、
1. 広い意味での鬱ゲー: 陰鬱で悲惨な内容が多いゲーム
2. グロゲー: 血が出るなどの残虐な内容が多いゲーム
3. 電波ゲー: 登場人物の言動が狂っていることが多いゲーム
4. 鬼畜、凌辱ゲー: レ〇プなどの犯罪行為が多いゲーム
〈番外編〉ホラーゲーム: プレイヤーを怖がらせようという意志を感じるゲーム
この五つが挙げられます。ホラーゲームは話が暗い要素があったり無かったりするので番外編としました。五つにスパンと分けられるものではないし、全部が融合したゲームもあるところが難しいですが、批判覚悟でバッサリ分けます!
今回は、五つのそれぞれについて陰鬱で骨太なストーリーだと感じたゲームを独断と偏見で紹介します。
以下、微ネタバレ注意!
1. 広い意味での鬱ゲー
私がエロゲに興味をもった作品なので感慨深いです。話の流れを簡単にまとめると、
① 主人公とヒロインが付き合う
② ヒロインが交通事故に遭い意識不明の重体
③ ヒロインが昏睡状態の中、主人公は親友と付き合う
④ 時は3年経ちヒロインが目覚める
⑤ 修羅場
です。
主人公、ヒロインの中には葛藤や苦悶が続き、陰鬱な内容が続きます。加えて、主人公は優柔不断です。スクールデイズの伊藤誠が登場するまでは、ヘタレの代名詞は本作の主人公でした。陰鬱で長い内容ですがラストは感動します。三角関係への葛藤、細かい心理描写、絶妙な演出から、エロゲの金字塔とさえ言わしめたゲームです。
緑の悪魔には絶対手を出してはいけませんよ。私はここで忠告しましたからね。ほんと絶対に手を出してはいけませんからね。
2. グロゲー
「Love Letter」2002年 美遊
Love Letterは2002年に美遊から発売された猟奇サスペンスゲームの古典です。まずはグロシーンを列挙しましょう。
・生体解剖
・ロボトミー手術(脳の一部を取る手術)
・酸で人間を溶かす
・お腹に水を入れまくり破裂させる
などなど目白押しです。直接的なCGこそ少ないのですが声が本当にリアルです。よって耐性がある人でないと本当に気持ち悪いです。
Love Letterはグロシーンだけでなくストーリーも一級品です。太平洋戦争時からの確執、主人公とヒロインの不思議な繫がりなど物語は壮大です。グロ描写はあくまでもストーリーを進めるための手駒でしかありません。是非壮大なストーリーを堪能してください。
3. 電波ゲー
主人公は女子高の教育実習生。色んな女学生に慕われふれ合いますが……
「終ノ空」「ジサツのための101の方法」と並び、ちまたでは三大電波ゲーといわれる本作。個人的には三大電波ゲーの中の入門作だと思います。主人公は狂っていますが、シナリオの流れは整然としているからです。最後のどんでん返しには鳥肌が立ちました。
さっき主人公が狂っているといいましたが、実は主人公はちゃんと医学的に診断できる病気でれっきとした患者です。どの言動からその疾患が鑑別に上がるのか一緒に考えてみましょう。
4. 鬼畜、凌辱ゲー
「螺旋回廊」2000年 rúf
凌辱モノの古典です。主人公は大学の助教授。ひょんなことからレイプ犯罪を共有する掲示板(eden)と、その犯行現場を垣間見てしまい、edenから主人公や周りのヒロインが狙われるというお話。
ネット犯罪を巧みに利用した本作品は、残虐な描写と救いようないシナリオで世の中を震撼させました。ホーム画面で流れる「赤鼻のトナカイ」の時点で不気味です。
ちなみに、螺旋回廊2という続編があり最後は燃えるバトル展開となりますが、鬱度合いでいうと、本作の方が上だと思います。
偏見ですが、「螺旋回廊」はいわゆる一つの難関です。これを楽しむことができるならどんなゲームでも楽しめるでしょう。ただし、少なくとも最初にプレイするゲームではないので、或る程度エロゲに慣れてから「螺旋回廊」に挑戦するのが良いと思います。これを最初にプレイすると性癖が本当に狂うので注意してくださいね。
炉裏っ子をひたすら凌辱する、下手すりゃ〇ポ法違反の「永遠となった留守番 パパは帰らない」はまたの機会に話しましょう。登場人物が全員18歳以上って、本当に素晴らしいですね。
〈番外編〉ホラーゲーム
「AYAME ~人形婬戯~」2006年 LiLiTH Mist
「対魔忍シリーズ」原作会社のLiLiTHが贈る隠れた名作。
20年前に消息を絶った主人公の祖父が残した手紙を見つけ、その真相を探るべく一人で祖父の故郷へ向かった。故郷は祖父だけではなく、村の男たちが一斉に失踪しており既に廃村となっていた。しかし、何故か一人の可憐な少女が佇んでいるのだ。その少女は一体何者か、また廃村に秘められた謎とは何なのか?
この作品はホラーゲームの中でも、村などの閉鎖空間で起こる恐怖を描いた伝奇モノというジャンルに当てはまります。二人しかいない村の中で一体何が起こるというのでしょう。また、その村の奇怪な風習とは一体何であるのでしょう。だんだん楽しみになってきましたね。
また、この作品は「抜きゲー; オ〇ニーするためこの世に生を受けたゲーム」であり、イラストは本当にきれいでHシーンも多いので実用的なゲームです。是非プレイしてください。心理的に怖がらせようとするゲームもなかなか面白いですよ。
おわりに
「心の欲するところ(性的、陰惨描写)に従へども矩(のり)(コンピュータソフトウェア倫理機構; エロゲを審査する団体)を踰(こ)えず」という孔子様の教えを受け継いだ鬱ゲーに興味をもたれた方は、是非一度プレイしてみて下さい!