【BGM担当編】みやこそふとの BGM + α の話【みやこそふとブログリレー】
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初めましての人は初めまして、初めてじゃない人には初めません。みやこそふとBGM担当の大佐(@taisa22670658)です。
今回の記事では、『電子カルテと木曜日』制作の思い出話から、もちろん『生命の栞』のBGMの話まで、いろいろと書き連ねていこうと思います。
『電カル』振り返り
そういえば『電カル』の制作中にもブログリレーを書きましたね。気づけばもう二年半以上前のことで、時の流れの早さをひしひしと感じます。
……読み返してみたら何だか仕事がなくなる恐怖に脅えながら書いてますが、とりあえず今作もちゃんと仕事があってよかったです。まあ実際のYoujyoさんはそんなに怖い人ではないので、そんな心配はしなくていいんですけどね。むしろクリエイターの心理的安全性に相当気を遣っているのが伝わってきて、こっちが心配になってくるくらいです。
それはそうと、『電カル』ではBGM制作の他に、スクリプト作業のお手伝いもさせていただきました。なんだかんだでコミケ前日の朝まで徹夜で作業していましたね。実は最終データでは一回もまともに通しプレイをしてないので、かなりヒヤヒヤしていたことを覚えています。まあ他のゲーム制作サークルも似たようなものだと思いますが……。
そして夜になるまでデータをディスクに焼いて、そのまま新幹線で東京へ。仮眠を取ってからコミケ会場へ行って売り子をしました。開場から12時くらいまでブースに居たのですが、想像の何倍ものスピードで捌けていってビビりました。売り子を交代するときにはもうほとんどパッケージが残っておらず、「これがコミケか……」となっていましたね。
さて、無事コミケが終わったあと気になってくるのはやっぱり評判です。ぶっちゃけ自分は結構エゴサしてました。
Xや批評空間の感想では特にシナリオを高く評価してくださる声が多いですが、音楽を褒めてくださっている方も結構多くて感激でしたね。受賞こそできませんでしたが「同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2023」のBGM部門にもノミネートされるなど、自分が思っていた以上に高い評価をいただけて嬉しかったです。
実は大佐名義でまともに音楽を発表すること自体初めてでしたし、別の名義でもSoundCloudに上げた曲が5再生しか回ってないとかザラだったので、どういう評価を受けるか割と不安でした。そんな中でこういった感想や評価をいただけてとても勇気づけられましたし、次も頑張るぞ、という気持ちになりましたね。
『生命の栞』のBGMについて
ということで、そろそろ『生命の栞』の話をしましょう。今回はこんな感じで発注が来ました。青色で塗りつぶされているのは作り終わった曲です。真ん中の二つは没になったので、実は自分の担当分はほぼ全部終わっていたりします。

まずなんといっても今回はピアノ曲が多いですね。ピアノソロ指定の曲もいくつかあります。ピアノメインの曲を作るのは割と好きなんですが、実はなかなか難しい注文でもあります。
というのも、基本的に私はMIDIキーボードで即興で弾いたものを録音して曲を作っているのですが、楽器が少ないと誤魔化しが効かずに演奏の巧拙がそのまま出てしまうんですね。一応小学生の頃ピアノを習ってはいましたが、一切練習しなかったせいで一切上達しなかったので、もう少し真面目にやっておくんだったなー、と後悔しました。
それからこうして見てみると、サンプル楽曲で目立つのは『GINKA』のBGMですね。多分その時(今も?)Youjyoさんが『GINKA』にどハマりしてたからだと思います。それと『はつゆきさくら』のBGMも結構多い。みやこそふと、銀髪ロングとの関わりが深すぎるだろ。
そして時代の変化を感じたこととしてはAIの発展ですね。下から二番目のサンプル楽曲はAIで生成された音楽らしいのですが、言われないと気づかないくらいセンスが良くて驚きました。やっぱり失業の危機かもしれません。
まあ、実力が上の方の人はともかく、私のようなレベルではAIとクオリティで勝負するのは難しくなっていくでしょうから、あまり競争意識を持たずに「作ることを楽しむ」のが一番大切になってくるのかなー、なんて思っています。
……と偉そうな事を言っておいて何ですが、今回のBGM制作は結構苦しかったです。喉元過ぎて熱さを忘れているだけかもしれませんが、『電カル』のときよりもだいぶ大変に感じました。なかなか思ったようなメロディが作れず、自分の音楽的引き出しの少なさを痛感しましたね。
とはいえ弱音を吐いてばかりではいけないので、自分の持っているものを全部出し尽くす勢いで頑張りました。なかなかキツかったですが、結果としていいものができたんじゃないかと思っています。
曲の意味とか小ネタとか
そんなこんなで『電カル』『生命の栞』と頑張ってBGMを作ってきたわけですが、実はただ曲を作るだけではなく、特に重要な曲には何かしらの小ネタや意味を仕込んできました。せっかくなのでその話もしてみようと思います。
例えば『電カル』では「Artificial Spring」がそれでした。この曲はイントロを「きらきら星」のメロディに寄せているんですが、それはこの曲がコンピュータで初めて演奏された曲の一つだからなんです。
今作の『生命の栞』はファンタジーなので、『電カル』のように歴史的なネタは仕込んでいないんですが、代わりに音楽に意味を与えることを試みました。
一番気合いを入れて作った「Will to Recollect」という曲では、ストリングスの上二つのパートの動きで主人公と謎の少女の物語を表現する——みたいなことをやっています。どんな場面で流れるかも含めて楽しみにしていてくださいね。
また、ハ長調とかト長調とか、色々なキーがありますが、実はそれぞれのキーについて大体こんな性格、みたいなのが決まっているんですね。なので、いつもそれを参考にしながらシーンに合いそうな性格のキーを選んで使っています。本当に意味があるのかは自分もよく分かっていませんが(爆)
それと、『電カル』では曲名にも小ネタを仕込みました。Youjyoさんの発案で重要な曲の頭文字で作品を象徴する英単語を作ったり、それをさらに広げてアナグラムもどきみたいなことをやったんですが、気づいた人はいたんでしょうか……? まあ、後者に関しては相当こじつけめいていたので気づいた人が居たら逆に怖いです。今回はもうちょっと分かりやすいネタを仕込めないかなー、とか色々考えながらぼちぼち曲名を決めています。
功を奏しているかはともかくとして、こんなふうに割と色々な意図を込めて曲を作っているので、そういう観点からも注目して貰えると面白いかな、と思います。
おわりに
前述のとおり自分の担当分はほぼ終わっているので、『電カル』のとき同様『生命の栞』でも、これからはできる範囲で色々なお手伝いをしていこうと思っています。まあ、あの時のようなハードスケジュールは勘弁して欲しいところですが……。
そして動画やイラストなど、他の素材もだんだん出来上がってきていて、全部が完成して合わさったらどうなるんだろう、と自分もサークルメンバーながら完成を楽しみに心を躍らせています。
とまあこんな感じで、完成に向けてみやこそふと一同頑張っていますので、どうか今後とも応援よろしくお願いします!