【ヒロイン?紹介】【6人目】『装甲悪鬼村正』湊斗景明
これは「推しを語るブログリレー」6人目の記事です。他のリレー記事はこちらからご覧ください。
まえがき
最近、ダクソが楽しいルナです。
一応宣伝を失礼しますばい。
ナナシクリエイティブというサークルで、同人ゲームを作ってるものです。
京美同兼、みやこそふと様代表のYoujyoさんにも関わって頂いておりますので、もしご興味が湧いたら覗いて頂けると。
鬼に逢うては鬼を切る。
仏に逢うては仏を切る。
イケメンの沼ここにあり。
そんな『装甲悪鬼村正』から最高にイケメンの主人公の湊斗景明のかっこよさをひたすら語って、布教していきたく申す。
かわいい女の子を紹介してくると思ったか?
だが、残念、無念、また来年。
「"推し"を語るブログリレー」なので、誰も女の子を紹介するとは言っていない!
正に外道!!
まぁあ、公式人気投票で1位を獲るぐらいには人気キャラですし、おすし。
僕はお寿司ならハマチが好き。
※ネタバレあり
ネタバレ感想
人を切るものは全て悪鬼なのだ。
景明カッコイイぜ。
まず出る感想はこれな、全人類が思う事だけど。
葛藤しながら、最後まで芯を通すのが人間味もありながら、やっぱ主人公してて好き。
まず、この作品特有の好感度システム。
好感度が高いキャラを景明が殺し、残ったヒロインの√に入るというものだが、やった時は捻くれているから歓喜したが、初見で何も知らずにやって欲しい最たる部分である。
これも、本筋で書きたかったが、ネタバレに回す謙虚さに拍手を送って欲しいものだぜ。
僕、ヒロインを殺した時の悲鳴が好き(語彙力)。
やっぱ好きなキャラこそ苦しんで欲しいよね。
それでいうと、一条があまり好きになれなかった。
童心坊を殺して、景明に逃げるのがおいってなったし、そもそも悪を殺して、その先に正義があるってのが、本作をやってるとその理想論的すぎる考え方に推せなくなるぜ。
そんなだから、腸をぶちまけるイカレキャラで好きでもある。
嫌いなキャラだから寧ろ最高に好きって感じ。
英雄編ラストの、一条と村正だけが残るのが皮肉的で良かった。
悪鬼編ラストの善悪相殺の理で愛の実在を証明するのがあまりにも秀逸すぎた。
憎む者を殺したならば 愛するものをも殺すべし
このテキストが出た瞬間に全てを察して、「魔剣、天座失堕」と「魔剣、装甲悪鬼」で鳥肌が立ちました。
しかもあそこで『落葉』が流れるのがもうね、泣ける。
景明、お前……って。
ここまで、善悪相殺を書いてきて、こんな使われ方をするとは。
はい、公式サイト
そして、景明さんのご尊顔をほいっと
あっまちげぇた
はい、イケメン景明さん。
ってことで、内臓ぶちまける系ヒロインとか、複眼系ヒロインとかがいる中何故に景明さんで書こうかと思ったかを語る前に軽く『村正』の話をしておきます。
まぁ、詳しくはwiki見てくれた方が早いんですけど。
世界観
まず、戦場は「劔」という空を飛べるスーパーアーマーが席巻している世界。
舞台は六波羅幕府が国を売った事で戦争に負けた日本。
クイーンから自治は六波羅幕府に任されているが、GHQの滞在を許している状態。
湊斗景明はそのどちらでもない実権を失った朝廷、舞殿宮親王側の立ち位置にいる。
景明は巷で話題の「銀星号」という、大量虐殺を繰り返しては姿を消す劔とその仕手を追い、悪い奴とも戦っていくお話し。
ただ、景明の劔「村正」には呪いがある。「善悪相殺」の理。
敵を一人殺したなら、味方も一人殺さなくてはいけない。
憎しみで殺したら、愛する者もその分殺さなくてはいけない。
そんな劔をつかうからこそ、ただの勧善懲悪ものにはない面白さがあるんですわ!
景明の魅力はなんと言っても、人間味とかっこよさです。
人間味
人を助ける為に、銀星号を追う為に、人を殺す。善人もろとも。
本当は殺したくはないのに。
善人を殺す時、景明は泣き叫び、拒絶しながら、いやだいやだと言う口で殺すわけ。
その情けなさが良いんですよ。
宿敵にもそれを指摘され、笑って殺す悪鬼でもなければ、割り切って殺す英雄でもない半端者だって。
景明の心は抉られてましたけど、そのことを分かっていて止めたいけど、止める訳にもいかない。板挟みのぐちゃぐちゃの心情が人間らしくて実にいい。
だから、そんな景明は銀星号を取る代わりに刑事罰を親王に条件として懇願し、√によっては被害者からの正当な復讐を待ちわびている。
それが、景明にとっての唯一の救いだと。
その弱さとか精神的な脆さが凄く好き。
主人公はかっこいいだけじゃなくて、景明とか常守朱*1みたいに弱さと葛藤があって欲しい。
弱さでいったら、村正世界での景明の戦闘能力についても。
強いは強いですが、上位層ではないのがいい。
偶々勝利を拾う場面が多かったり、勝ったとしてもギリギリだったりなので、戦闘シーンを読んでても楽しいです。
ライターの奈良原先生が、リアル古流剣術の師範代なのもあって描写も細かいし、引き込まれる。
どのくらい丁寧かと言えば、重心を動かしただけで負けを確信するぐらいに細かい。
それなりの文章読んだのに、動きで言ったらまだ腕すら動かしていない構えの状態で、景明は冷や汗ダラダラ。
どんなカウンターが来て、どう対応するかみたいな心理戦が分かりやすく以下の様な図解付きで説明してくれるので、緊張感が凄かった。
これだけの戦闘描写をまた読みたいよ、俺は。
頼む、奈良原先生また筆を執ってくれ……。
かっこよさ
前述した様に、迷い葛藤しまくっているんですがかっこいい所はちゃんとかっこいいのが景明さんです。
ネタバレ含みますが、英雄編ラストの
「正義を信じて戦う事は止めない。だが、戦いに正義の二字を飾るのは止めろ。
戦いというものの醜い真相を隠さないために。その戦いに次ぐ戦いを引き起こさないために」
このセリフですよ。
善悪相殺の意味を理解した景明さん。主人公覚醒シーン並みに激熱です!
満身創痍ながらも正義の眼前に立ちふさがる演出もかっこいいんですが、
悪を殺すという事は、返す刃で誰かの正義や善をもろともに殺すという事。
善悪ものではよくあるテンプレじみたセリフですが、善悪相殺の理に苦しんできた景明さんだから出せる説得力と力がある。
これが景明最大の魅了で、僕はこの作品以降は悪者を殺しても特段に罪悪を感じてなかったりするのが納得できなくなった。
ヒロインを守る為であっても殺人は殺人。
敵視した相手の目と同じ目をしているのにって。
『9-nine-』の二次創作でSSを3作品書きましたが、『村正』の影響がもろに出てます。
(自創作の宣伝も忘れない、物書きの乞食)
9nineSS
— ルナ_ nanacuri (@runa_nanacuri) 2022年11月25日
【あの日の足跡とこれから足跡 春日狂想】
サクラノ刻もでるし良かったら皆、春日狂想を読んでね!#9nine pic.twitter.com/Zdn8JKPg43
そんな訳で魔王編ではどこにも味方をしない、誰にもつかない組織を作り、
依頼を受けたら、相手を殺し、報酬として依頼主とその大切なものを殺す。
戦いの醜さを広めるために。
ヒール役としてではなく、自分の信念の為に従事するのがさいこうにイケメンなんですわ。
他にもかっこいいキャラが非常に多いのがこの作品の魅力。
敵も味方も己が信念を突き通しててガチで惚れそうになる。
もう、本当にかっこいいのよ。
ボイスも、顔も、あり方も最高っすよ。
おじさんたちがこんなかっこいいエロゲがあるか?
俺は無いと思ってる。
あとがき
今回は湊斗景明の記事でしたが、『村正』は本当にかっこいいキャラが多くて、獅子吼や、菊池署長や雷蝶とかとか。
とにかく、上手く言語化できないからやってくれ。
そして影響を受けてくれ。
*1:『PSYCHO-PASS』主人公の一人。