【29日目】初心者にこそおすすめしたいこと
この記事は、新歓ブログリレー29日目のものとして書かれました。他の新歓ブログはこちらからご覧ください。
ごあいさつ
こんにちは、若野色です。京美同新歓記事29日目ですね。
先輩方の記事はとてもすばらしく、私が末席を汚してよいものかと思うほどです。というのも私は未だ1本のゲームしかエンディングを迎えておらず、さらにそのゲームですら行っていないルートがあるほどの初心者。こんな初心者が記事を書いていいものか悩みました。
しかしこんな初心者だからこそ、初心者でも迎え入れてくれる京美同とエロゲの懐の深さを伝えられるのではないか、そう思い直して記事をこさえてみようと筆を取りました。以上は初心者だから変なことを言っているかもしれないけど許してという免罪符でもあります。
長々と余分なことを書いてしまいましたが、このまま続けても面白くないのでさくっと本題へ行きましょう。
知らないものは怖い
知らないものって怖いですよね。知らない人と喋るのはドキドキするし、いきなり知らない国に行けって言われたらなんとしてでも断りたくなるでしょう。少なくとも私はそうです。
知らないものって怖いので、つい近付くのを躊躇したりしてしまいます。エロゲを触れられずにいる人もこの心理が多分に働いていると思うのです。
しかし知らないものは怖いということは、逆を取れば知ってしまえば怖くないかもしれないということです。
では知るにはどうしたらいいでしょうか?
私は「思い切り飛び込んでしまう」こそが最良の選択だと思います。知らない人で緊張したけど喋ってみたらぜんぜん怖い人じゃなかったとか、知らない店に思い切って入ってみたらいいところだったとか、そういう経験ありませんか?
勇気を出して飛び込んでしまえば、恐れることなんて全くなかったと知ることでしょう。そしてそこには今まであなたが知らなかった素晴らしい世界がひらけているのです。
初心者だからこそ京美同に入ろう
私は、初心者にこそ京美同に入ることをおすすめします。さきほど話したように思い切り飛び込んでしまうことこそが怖さを拭うのに有効だから、というのもありますが、それ以上に京美同が初心者にも優しい環境だからです。
エロゲってさまざまなブランド(制作会社、グループなど)があって、それぞれのブランドがまたいくつもゲームを持っていて、というようなとても広い世界です。
初心者にとっては途方に暮れるようなそんな広い世界、その世界で迷わないように水先案内をしてくれる先輩方が京美同にはたくさんいます。
「このブランド気になるんだけど」と発言すると、そのブランドをよく知っている先輩がうっきうきでおすすめのゲームを教えてくれます。三部作の二部から始めてしまったなんて事故も減ります(そんな事故あるんですか?)。また全く知らなかったブランド、作品の話も出てくるので、どんどんやりたいゲームが見つかります。
これは初心者だけでなく中級者や上級者にとっても良い刺激になっているようで、積みゲーが増えていくと嘆きながら新しい作品との出会いに心を弾ませている人をよく見かけます。
初心者だからこそさよ教をやろう
さよならを教えて 〜comment te dire adieu〜、略してさよ教。このゲームこそが私がエロゲを始めるにあたって最初に飛び込んだ滝壺です。
詳細な紹介の前にひとつ、このゲームはネタバレ厳禁な風潮があります。Wikipediaも敵なので初見で楽しみたい人は検索しないようにお願いします。この記事でもなるべくネタバレにならないよう注意を払って紹介します。気になる方はDLsiteで買えるのでそちらへどうぞ。
さてこのゲームは三大電波ゲー(電波ゲーとは主に怪作、奇妙なゲームといった意味合いで使われる。三大電波ゲーの残りの2つは「終ノ空」「ジサツのための101の方法」)と呼ばれるものの1つで、重度の鬱要素を含みます。
その証左に、購入サイトには以下のような文言があります。
●現実と虚構の区別がつかない方
●生きているのが辛い方
●犯罪行為をする予定のある方
●何かにすがりたい方
●殺人癖のある方
※このソフトには精神的嫌悪感を与える内容が含まれています。
上記に該当する方は購入をご遠慮くださるよう、あらかじめお願い申し上げます。さよならを教えて ~comment te dire adieu~ [CRAFTWORK] | DLsite 美少女ゲーム - R18
半分ネタとも言われていますが、プレイした結果かなりガチだと思いました。
もともと私はこれらの要素は持っていなかった(と信じたい)のですが、このゲームをやった後3日くらい現実と虚構の区別が曖昧になり、生きているのが辛くなり、縋りたくなって深夜に友達に電話しました。あのとき付き合ってくれた友達ありがとう(その友達が私にさよ教を薦めた元凶なのですが)。
ここまで書きましたが、なんで初心者に鬱ゲーを薦めるんだと憤慨している方もいるでしょう。その指摘、ごもっともです。今すぐ逃げてください。このゲームはマジでやばい。やばすぎてすべてのエンドを開ける前にアンインストールしてお経をあげました。冗談だろって思ったでしょ? マジの話です。
でもこう言われれば言われるほどやりたくなりますよね? 知らないものは怖いという気持ちと同様に、怖いもの見たさという感情もあります。もしくはやるなと言われたことほどやりたくなるとか。
どちらにせよ、このタイトルを知ってしまった時点でもう手遅れです。いつか必ずやることになります。どうせ痛い思いをするならさくっと済ませませんか?
でもこれじゃ初心者におすすめする理由にはなりませんよね。なので3つほど、おすすめする理由を挙げたいと思います。
1つ目の理由はシナリオを読ませる力がすごいという点です。
これ以上進んではいけないという不安を感じながらも、ついつい先に進みたくなってしまう見事な文章。私はエロゲに慣れていないし小説もあまり読まないので、そんなに長時間やれないのではないかと思っていたのですが、気付いたら4時間くらいのめりこんでいました。
2つ目に、エロゲの中では割と短い方だという点です。
はじめてから1つのエンディングを見るまででだいたい7時間くらいだったと思います。アニメの1クールと大して変わらないくらいの長さですね。先ほどのシナリオを読ませる力と相まって、初心者の私でも2日くらいでクリアできてしまいました。
そして最後に、このゲームが三大電波ゲーだからです。
最初に言ったように、知らないことへの怖さを払うには飛び込んでしまうことが有効です。それも深ければ深いほどいいです。
三大電波ゲーに数えられるということは、それに匹敵するほど怖い作品はあと2つしかないということ。このゲームをクリアした後、あなたは自信に満ちて何一つ恐れることなくさまざまなエロゲを楽しめるでしょう。
あたたかな風のそよぐ癒しの世界を、何一つ不安に思わずに闊歩できるでしょう。一度深くまで潜ってしまったのならば、もう水を怖がることはなくなるのです。
とは言っても鬱ゲーをやるにはそれなりの注意が必要です。作品に飲み込まれやすい方や精神が弱い方はやらないほうがいいです。
現代文の授業などで夏目漱石の『こころ』を読んだときにダメージ受けた人には確実におすすめできません。他には森鴎外の『舞姫』とか太宰治の『人間失格』とか。ダメージを受けるほどではなくても、心情などをリアルに感じ取れてしまう人は黄色信号です。
初心者におすすめとは言っていますが、おすすめしたことに対して責任は取りません。やるときは完全に自己責任でお願いします。
さあ一緒に飛び込もう
流石に滝壺に飛び込めなんて酷なことはいいません。プールとか海水浴場とか、そういうところで飛び込めばいいんです(プールは飛び込み禁止のところもあるけど)。
京美同にはエロゲへのファーストダイブに適切なゲームを教えてくれる先輩方が待っています。ちょっとでもエロゲに興味をもったあなた、京美同に入ってエロゲの広大な世界に飛び込んでみませんか?
*1:2022年3月28日時点で1208。コラボなどは別名義になっているため実際のブランド数はこれよりやや少ない。