この記事は、新歓ブログリレー15日目のものとして書かれました。
- はじめに
- 1. エロゲーは主にどの時間帯に遊ばれているか？
- 2. エロゲーは一日あたりどれほどの時間、遊ばれているか？
- 3. 忙しい時期にプレイするか？
- 4. どのような体勢でプレイする？
- 5. プレイ時にイヤホンやヘッドホン、外付けスピーカーを使っているか？
- 6. プレイ中に暇なとき、携帯をいじったり本を読んだりする？
- おわりに
はじめに
過水幼女（@bprice_youjo）です。はじめまして。
新歓記事も15作目ということで、ここまで執筆に秀でた先達がおすすめの作品、人生や価値観への影響及び自らのプレイ遍歴等について綴られてきました。
これらを読まれた方は、エロゲーないしギャルゲーがいかなる性質を持ち、銘々にどのような影響を与えうるかについてはご自分なりの考えを構築されたと思います。またエロゲーに腰くらいまで（もしくは全身、自我まで）どっぷり浸かっている方も、別視点で慣れ親しんだ対象ーエロゲーーを見ていただけたものとも考えています。
そして、ボクはこのエロゲーへの考えや、新しい視点をエロゲー作品やそれがもたらす意義についてではなく、「エロゲーをいかにしてプレイするか」にも向けていただければと考えています。
例えば読書。本自体にもラノベや戯曲、現代文学まで色々な種類があります。なろう小説みたく簡単なものから、何言ってるか意味不明な（論理的構文論の存在を疑うレベルの）ものまで。読み方だって、ボクみたいに風呂で読む人もいるでしょうし、列車の中やバス待ちなどの空き時間に読む人もいるでしょう。更には休日丸一日、じっくりと哲学書の思惟に充てる真面目な人もいるかもしれません。
別の例なら勉強。数学に化学に文学。学問にも膨大な種類がありますし、勉強方法も多種多様です。それ故「この勉強方法でいいのかな？」と悩まれたことも多いと思います。
つまり、対象それ自体の種類も、その消費作法もかなりの数があるのです。それ故にどんな姿勢でプレイしようか、朝にやろうか。それとも夜か？ なんて悩みが常に付き纏います。
そこで、ある程度の人数にGoogleフォームを通じてアンケートを取りました。他人の「作法」を見つめてみることは、自らのより快適なエロゲー体験へも通じるものがあると思います。フォームでは6つの観点から質問させて戴きましたから、それに則って話を進めていこうと思います。
1. エロゲーは主にどの時間帯に遊ばれているか？
正月や長期休暇でもない限りは真っ昼間から遊び呆けることは不可能ですし、当然といえば当然ですが、愛好家達は夜な夜な趣味に明け暮れているようです。かくいうボクもその一人でして、グラフで言うところの緑の時間帯にプレイしています。夜は昼間勤務や通常授業の学生にとって憩いの時間であるのみならず、
・外の騒音が少なくなるので気を散らされることがない
・酒や甘いもの食べたい放題、酒池肉林！！
・鬱ゲーをやる際の暗くホラーな雰囲気に窓からの景色も「ノッて」くれる
・えっちは夜にやるもの（経験数0）
・そのまま○○できる
などの恩恵を受けられますから、これ以上最適な時間帯はないでしょう。先が気になりすぎて徹夜しただの、飲んだ酒にやられただの、深夜にホラー描写を受けたせいで眠れなかっただの、（完全に自業自得な）事態に陥りかねないのが問題点と言えば問題点でしょうか。
しかし、昼間の描写が多いエロゲーが大半だと思いますから、そういった意味では昼間にやるのも悪い気はしません。外音さえヘッドホンで蓋をしてしまえばそこまで集中力を削られることもないでしょう。
2. エロゲーは一日あたりどれほどの時間、遊ばれているか？
どうやら、プレイ時間は一般的なゲームとそこまで変化はないようです。日常生活に支障を及ぼさない時間で遊ぶのが何事も大事かとは思いますし、
「エロゲは人生！！」
なんて方でも、完徹しまくって仕事をクビになったらその「人生」を買う金も無くなりますからね。それ以上に、
・一気に進めすぎるとストーリーを振り返る時間がなく置いてきぼりにされる危険がある
・どんなに面白い作品でもやっぱりつまらない部分はある
・作品ばっかりに金を使ってグッズを買う予算が飛ぶ
といった観点から、連続しての長時間プレイはボク個人としてはあまり推奨できるものではありません。特に最初の「置いてきぼりを食らう」点ですが、これに関しては本当に気を付けたほうが良いです。
シナリオの重厚さや伏線の数でいうならば、ケロQ制作の「素晴らしき日々～不連続存在～」が代表例ですが、こういった類の作品は授業の合間などに先の展開などを考えた方がぜっっっっっっっっったいに楽しいですし、良い印象を残します。
3日間連続で朝から晩までプレイした挙句、「すば日々」の引用書である「論理哲学論考」を読んでいても理解できずに時系列の整理をつけないまま最終章のクライマックスに突入し、なんか感動してワンワン泣きながら頭の片隅で
「なんでこの人物がここにいるんだろう？ そもそもこれはどういう状況なんだろう」
などと考えてしまいましたからね。台無しです。この作品自体が難解とも言われていますから仕方がないのかもしれないですが、批評空間で「シナリオがいい」POVが多くついている作品は本当にゆっくり進めたほうが良いです。ボクと同じ気持ちを味わってほしくないのです。
ただ、所謂「キャラゲー」の中でもそこまでストーリーが複雑でない作品ならば、そこまで脳を働かせずともバックログ機能を活用すれば理解が可能でしょう。どうしても気になるヒロインがいて、デレる/膜破るまで寝れないという気分ならありだと思います。ぞっこん惚れ込んだものに対しては人間、時間を忘れますし......
次点の「飽きる」問題は幾ばくかプレイすれば分かる通り、どうしても他の部分と比べて面白くない部分は存在します。主人公の友人との会話が気になるヒロインとの惚れ話より面白いなんてことは滅多に起こらないでしょう。三重水素の存在比レベルです。
こんなものは一気にやるべきものでもありません。誘惑に負けてCtrlキーに魂を売り渡し、重要な伏線やスクショたいむを逃したら後悔するのは己ですから、コツコツ（？）やっていきましょう。
最後の「金欠」問題です。もしかすると親が財閥なわたくし系お嬢様も見ておられるかもしれませんが、そんなのごく少数です。我々は私立医科大に通っているわけでもないし、一月に何十作品も買って親に援助など求めた日には、風俗やパチスロとの関連を疑われることでしょう。
更にグッズはとにかく高いです。タペストリーでも8kは飛びますし、30k超えのグッズも存在します。初回限定のモノや受注生産だった抱き枕カバーの値段なんて考えたくもありません（50kなんてのもありました）。日本人なら質素倹約七生報国......とまでは言いませんが、何作品も買って積みゲーするよりは、絶対にこっちの方が良いと思いますけどね。
3. 忙しい時期にプレイするか？
ボクとしては控えたほうが良いと思います。精神的なゆとりがないのにするべきものでもありません。もっとも、ゆずソフトなどで搭載されている「お気に入りボイス」や気に入ったシーンを見返して英気を養う程度のものであればむしろ効果的でしょうし、そういった利用方法をボクはしています。
一番良いのはwin+Fn+prt scでスクショからのGoogleドライブで携帯に流すやり方でしょう。エロゲ本体の起動ではないですから本項の話題からは少しズレますが、携帯の容量が許せば非常におすすめです。
4. どのような体勢でプレイする？
代表的なものを抜き出しました。詳しくは、下記のリンクから見ることができます。
参照する限り、座ってプレイする派閥が大多数をしめているようです。なんだかんだ集中できますし、普段の勉強や読書でなれているからかも知れませんが、デスクトップを使っている人たちは必然的に座ることになるのも大きく影響していそうです。
何かと値段が高かったり、排熱や性能に心配があるノートパソコンですが、スペックや容量をそこまで要しないエロゲーという観点においては、デスクトップに比べて有利なのかもしれません。持ち運びでき、かつ姿勢の自由度も高いですからね。
個人的に一番気になったのが、「基本的に着席、疲れるとノーパソでごろ寝」です。これは非常におすすめで、集中したいシナリオゲーや鬱ゲー、好きなヒロイン相手においては机に向かい、日常パートなどの純粋に楽しむ場面や陽気なキャラゲー、長時間プレイでの疲れをとりたい場合に有効です。
ベッド近くに台を持ってきて、そこにパソコンを置いてワイヤレスマウスでカチカチ......が至福です。ジンジャエールや菓子類が近くにあれば嫌なこと全てを忘れ去ることができます。
これは余談ですが、エロゲーにはテキストを読み進める方法が大きく3つ存在します。
1. エンターキー教派
みんな大好きエンターキーです。Macにはないらしいですが、そもそもエロゲーできるかが怪しいのでここでは省きます。パシパシ叩くと読んでいる気分が出ておすすめです。胸糞の発散にもぴったり。
そんな訳でとにかく楽なのですが、寝ながらやるのは無理です。特にノートパソコンは外付けキーボードが必須ですが、それならマウスでいいでしょう。更に、ヒロインが声を出しているのにエンターキーの上に指を置いておくと彼女に仕事を強要しているような罪悪感に駆られます。これは許されません。そういう訳で、@キー付近とエンターキーを右手が往復しますから、疲れる人も出てきそうです。
2. マウスクリック教派
マウスの左クリックでもテキストを読みすすめることができます。じっくりと握っていてホールド感もばっちり。なんといっても寝っ転がりながらやるには最適で、人差し指だけで事足ります。ただ、握っている分手が疲れるのが難点です。「罪悪感問題」はこの場合、指を右にずらしての回避がおすすめです。
3. マウスホイール教派
マウスのホイールでもテキストは進められます。マウス使用という点ではクリックと同じですから、これは好みの問題になりそうです。ただ、指を物理的に曲げますから少々指が疲れます。「罪悪感」は同じく指ずらしで回避しましょう。
5. プレイ時にイヤホンやヘッドホン、外付けスピーカーを使っているか？
意外とヘッドホンよりイヤホンのほうが多いようです。それに両方使用している人もいるようです。
寝っ転がりながらも使えるのがイヤホンの強みでしょう。ヘッドホンは音質重視の人なら良いと思います。どのみち、イヤホンないしヘッドホンは絶対使ったほうが良いです。感動的なシーンから日常シーンまで、ヒロインの声を聞くには備え付けのオンボロ（？）スピーカーではもったいない！
外付けスピーカーもいいですが、親なんかがいると無理でしょうから無難にイヤホンかヘッドホンをおすすめします。別に普段使っているので問題ないでしょう。euphoriaを大音量で流したら捕まりそうなのでそれはそれで面白そうですが。
6. プレイ中に暇なとき、携帯をいじったり本を読んだりする？
やっぱり皆さん結構な頻度で携帯をいじられているようです。知人に「美味しいシーンだけ見るなんて、激アツだけ見てるパチスロ好きみたいだな」と言ったらスパイラルマタイされました（i.e.怒られた）。
Ctrlよりはマシですし、せっかくauto機能もあるのです。暇だけどすることもなくて、でもゲーム自体も退屈な場面な時なんかは携帯の出番です。撮りたてほやほやのスクショをtwitterに上げるもよし、youtubeを見るもよし。
本なんかも、難しい文学とかじゃなくて漫画やラノベあたりがいいでしょう。エロゲーの登場人物たちが喋っているのに「論理学の真の目的」だの「すべての像は論理像」なんて理解できるわけないです。何が言いたいかというと、エロゲーしながら難しい本を読んでも単にイライラするだけなので得はないということです。
そんなわけなので、別に罪悪感に浸る必要もないでしょう。
おわりに
この記事には一切の科学的根拠が存在しません！！
......こんな怪文書を読んでいただきありがとうございました。
最後に、途中で紹介した作品への誘導と、タイトルをパクったカントの著作の紹介をして終わることとします。どちらも傑作ですから、是非手に入れてください（『批判』を投げたのは秘密）。
素晴らしき日々～不連続存在～
